課題解決の事例
作業を増やさず「声の広報」継続や情報発信の強化を実現―赤磐市の広報DX
赤磐市(岡山県)
- 業務領域
- 広報広聴
- サービス
- マイ広報紙(スタンダードプラン) ※当社グループ会社であるスパイラルローキャス株式会社の提供サービスです。
課題と解決策
課題
限られた人数体制で広報業務を担う中で課題となっていたのが、視覚障害のある方向けに制作していた「声の広報」だった。朗読団体へ収録を依頼していたものの、修正対応や編集作業に時間がかかり、さらに同体制での継続への懸念も生じていた。
解決策
以前から無料版として利用していた「マイ広報紙」のスタンダードプランを導入。PDFを入稿するだけで音声読み上げや多言語対応を利用できる点に加え、アクセス分析機能によって広報紙や音声読み上げの利用状況を把握できる環境を整えた。
効果
「声の広報」の作業が不要となり、広報担当者の負担軽減につながった。また、記事ごとの閲覧状況や音声の利用状況を確認できるようになり、住民の関心や利用実態の把握が可能になった。また、LINEを活用することによって、迅速な情報提供が可能になっている。
課題解決の取り組み
- 目次

岡山県赤磐市は、政令指定都市である岡山市に隣接し、都市部へのアクセスと豊かな自然環境を兼ね備えた地域として発展してきました。桃やぶどうなどの果樹栽培も盛んで、多様な地域特性を持っています。
自治体の広報業務においては、主に「声の広報」の運用や今後の継続が課題としてありました。
そんな中で、赤磐市では2025年、交付金を活用しながら「マイ広報紙」スタンダードプランを導入。
今回は市の秘書広報課 丸野様に、導入の背景や運用の変化について伺いました。
「声の広報」継続への不安が導入のきっかけに――導入前の課題
――現在の広報業務はどのような体制で運用されていますか?
主担当1人、副担当1人の2人体制です。
主担当が中心となって取材を行うほか、各課から提出してもらう記事原稿をもとに作成しています。
レイアウトまでは市で行い、その後のデザインや印刷・製本は外部に委託しています。
その中で課題になっていたのが、視覚障害のある方を対象とした、「声の広報」です。
以前は市内の朗読団体に音声収録をお願いしていましたが、音声に修正が必要になることもしばしばありました。
スケジュールの都合などで再収録をお願いできない場合は、職員がオーディオアプリで編集していました。
その作業にかなり時間がかかっていました。
また、音声収録を担ってくださっていた方々からは、今後も継続していくことへの難しさを感じる声も聞かれるようになっていました。
こうした状況のなか、今後も「声の広報」を提供し続けるための方法を検討する必要がありました。
「今より作業が増えるなら難しい」 判断基準となった運用負担――導入の背景
――「マイ広報紙」を導入した決め手を教えてください。
もともと「マイ広報紙」の無料版を利用していましたが、スタンダードプランの説明を受けた際に、PDFを入稿するだけで様々な機能が利用できる点に魅力を感じました。
「声の広報」についても、手間や継続に関しての課題があったため、音声読み上げ機能を手間が少なく実現できるというのは大きかったです。
他のサービスとも比較検討しましたが、業務負担が発生するといった声もあり、「今より作業を増やさない」というのは、重要な判断基準でした。
デジ田交付金を活用しての導入を決定
市の意向として、活用できる補助制度は積極的に活用したいという考えがあり、導入にあたっては、当時の「デジタル田園都市国家構想交付金」を活用しました。
手続きにあたっては、KPIの設定が一番大変でした。
高すぎても現実的ではありませんし、低すぎても認められないので、どのような目標値を設定するか悩みました。
その際は、同じ課で以前申請を行った際の資料や、他自治体の「マイ広報紙」の事例などを参考にしながら設定しました。
必要な方へ「ちゃんと届いている」ことを実感―導入後の効果
――導入後、どのような変化を感じていますか?
声の広報の業務負担や継続についての懸念がなくなったことに加え、アクセス分析が見られるようになったことも大きな変化です。
市のホームページに広報紙のPDFを掲載していますが、どの記事がどれだけ読まれているのか分かりませんでした。
今は記事ごとの閲覧状況を確認できるため、「住民の方はこの話題を知りたいのだな」ということが分かるようになりました。
声の広報についても、以前はCDを作成して図書館に配置していましたが、近年は貸出実績も少ない状況が続いている状態でした。
現在は音声読み上げのアクセス数を見ることができ、必要な方にちゃんと届いていることを実感しています。
また、音声読み上げについては、住民の方からは「何か作業をしながらでも、音で聞けるので良い」、高齢の方からも「広報紙は少し字が見えにくいけれど、音声で聞けるからいい」といった声も寄せられており、導入してよかったと感じています。
地域団体と連携し、「マイ広報紙」を周知
――町内会などとは、どのように連携していますか?
町内会などには、「マイ広報紙」を紹介するチラシを市で独自に作成し、配布にご協力いただき、必要としている方への周知につなげています。
――紙の広報紙とデジタル版について、住民の反応はいかがですか?
現在、広報紙は町内会を通じて全世帯へ配布していますが、町内会の高齢化などによる担い手不足もあり、近年は住民の方から「広報紙をデジタルで見られるようにならないか」といった声をいただくことが増えています。
一方で、現時点ですぐに完全デジタル化することは難しいのが現状です。
自治体によっては、紙の広報紙が必要な方と不要な方を把握するアンケートを実施している事例もあるので、赤磐市でも、今後の配布方法や情報提供のあり方について考えていく必要があると感じています。
「早く見たい」の声に応えるLINEでのプッシュ配信

住民の方に実際に利用してもらうためには、プッシュ型で情報を届ける必要があると考え、広報紙の配布に合わせてLINEで「マイ広報紙」を案内しています。
紙の広報紙は配布にどうしても時間がかかり、「締切が終わっていた」「もっと早く見たい」といった声をいただくこともありました。
特に団地などでは、配布部数が非常に多く、発行してすぐに各家庭に届けることが難しい町内会もあります。
LINEであれば、広報紙の配布日にすぐ閲覧できるため、住民の方へいち早く情報を届けられます。実際に「早く見られて良かった」という声もいただいており、プッシュ配信を始めて良かったと感じています。
「マイ広報紙」の「お知らせ機能」の活用や広報紙以外にも活用を―今後の展望
――今後取り組みたいことを教えてください。
まずは、「マイ広報紙」の「お知らせ機能」をもっと活用していきたいと考えています。
現在は十分に活用できていない部分もあるので、活用の機会を増やしていきたいです。
――広報紙以外の情報発信について、住民の方からの要望などはありますか?
防災マップや各種計画書など、広報紙以外の情報発信にも「マイ広報紙」を活用できるのであれば、魅力的だと感じています。多文化共生社会の中で、そういったガイドブックなどの多言語対応が必要であるとも感じています。
「マイ広報紙」は音声読み上げや多言語対応が利用できる点に大きな価値を感じており、そうした機能を他の情報発信にも活用できるということなので、今後検討してみたいと思います。
このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひご相談ください
- 「声の広報」の担い手確保や継続に課題を感じている
- 広報紙のどのような記事や内容が読まれているのか把握できていない
- 紙の広報紙の配布だけでは情報が間に合わない時がある
情報収集の段階でも丁寧にご説明します。まずはお気軽にご相談ください。
